北海道地震で原発待望論が過熱!?災害の政治利用で原発再稼働か?
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北海道地震で、一部有識者が原子力発電の重要性を訴えたことが話題となっています。原発再稼働に対する私見を交えてご紹介します。
きっかけはホリエモンのつぶやき
北海道地震による大停電により、ホリエモンこと堀江隆文氏のツイートが話題になりました。
これはひどい。。そして停電がやばい。泊原発再稼働させんと。。。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) September 6, 2018
北海道で震度6強 2人死亡 1人心肺停止 38人安否不明 (NHKニュース) - https://t.co/E1zhpkXte5
原発再稼働してなかったのは痛い。。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) September 6, 2018
道内全戸で停電、インフラまひ 北海道初、295万戸 (共同通信) - https://t.co/U36c4meDaE
しかも放射脳はアホだから、福島第1原発が地震そのもので壊れたと思い込んでる。あれは非常用電源が津波で水没して使えなくなって冷却水循環用ポンプが動かなくなってメルトダウンしたんだよ。泊原発動かさないと大変だぞこれ。不幸中の幸いは真冬じゃなかったことだな。
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) September 6, 2018
泊原発が動いていたら大停電は避けられたか : 池田信夫 blog https://t.co/pBvA7Fgbt6
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) September 7, 2018
今回の大停電の原因は?
今回の大停電の原因は、北海道電力の1か所の火力発電に依存した電源構成です。北海道電力の発電方式別の割合を以下に示しますが、石炭と石油による火力発電の合計は75%となり、火力発電所に偏っています。
特に今回被害が大きかった苫東厚真発電所は総出力165万kWと、他の火力発電所の5倍以上の出力があります。報道によれば、苫東厚真発電所の再稼働には1週間以上かかるため、一部地域の停電または節電は続きそうです。
原発は本当に必要?
今回の議論に挙がっている泊原発に話を戻します。
泊原発は総出力207万KWと。北海道の約40%の電力を担う発電容量があります。今回の震災でもし泊原発が稼働していれば、電力の供給不足による大停電は確かになかったでしょう。
しかし、東日本大震災で原発安全神話が崩壊した以上、泊原発が稼働していた場合に被害がなかったかはわかりません。こちらの記事には、泊原発の下には活断層があり、再稼働のリスクが高いことを挙げています。
堀江氏の発言の真意は不明ですが、Twitterでは原発賛成論者と否定論者が対立しています。また、現政権の与党は原発推進派のため、今後の選挙戦などを見据えた情報戦というとらえ方もあるかもしれません。
泊原発、大過なく電源回復したのは良かった。ツイッター上では「再稼働しておけば良かったのに」論が結構見られるんだけど、その人たちは泊原発が地震、津波、液状化対策十分にできてなかったため新規制基準適合性審査をクリアできなかった現実をなぜ無視できるのだろう……。https://t.co/z6UuYfoosa
— 津田大介 (@tsuda) September 6, 2018
【福島第一原発で外部電源が喪失し、余震で東通原発も外部電源を喪失していた。電力がなければ大惨事になる状況は変わっておらず、改めて原発の脆弱性を露呈したかたちとなった。】
— 首都圏反原発連合 (@MCANjp) September 6, 2018
【2018年9月北海道地震】原発の脆弱性露呈~泊原発で外部電源喪失: NETIB-NEWS https://t.co/Znb3yEtMJb
個人的な意見として・・・
個人の意見としては、電力不足が発生していない現状を考えると、原発不要論に傾いています。
そもそも、今回の北海道地震での大停電は北海道電力の苫東厚真発電所1か所頼みが主な原因であり、電源分散化の重要性を改めて認識しました。特に北海道では土地も豊富なので、太陽光発電や風力発電など再生可能エネルギーをもっと取り入れたエネルギーミックスを進めるべきでしたね。
もちろん再生可能エネルギーは不安定という課題や、それこそメーカの利権が絡んでいるというご意見もありますが、欧米のエネルギー構成や国のグリーンエネルギー大綱を見れば、再生可能エネルギーを増やしていくのが自然の流れだと思います。
まとめ
北海道地震での大停電を契機に、原発再稼働論が過熱するかもしれません。この議論は選挙戦などを踏まえて長く続くかもしれませんが、災害に強いエネルギー構成を実現してほしいです。
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